オリーブオイルは酸化を防ぐため、光の当たらない場所での保管が原則です。
またオリーブオイルは高温で酸化しやすいため、温度が高くなりやすい場所もよくありません。
保管に適した温度は10~20度、最適なのは15度前後と言われています。
保管に適した状態でも、開封後は徐々に酸化が進むため、できれば2か月程度、長くても半年程度を目安に使い切るのがおすすめです。
オリーブオイルの保管場所となるキッチンで、保管に適した場所、NGな場所を知っておきましょう。
日の当たらない戸棚がベスト
一番のおすすめは食器棚などの下の段。
ボードの扉がついていることが多く、日光も蛍光灯の光も遮断できます。
直射日光の当たらない、温度変化の少ない場所に置いてあるのがベストです。
流しの下はパイプのそばを避ける
調味料や鍋などを収納することの多い流し下の収納。
ここも悪くありませんが、排水パイプの近くに置くのは避けましょう。
湯がいたものを茹でこぼしたりするときに、温度が上がりやすくなります。
ガスコンロの下は意外と温度が高い
調理するときに取り出しやすいガスコンロ下の収納。
つい置きがちですが、調理中に温度が高くなりやすいのでおすすめできません。
冷蔵庫での保管はNG
冷蔵庫は温度が低すぎてNG。
オリーブオイルは10度を下回ると白く白濁して固まります。
(品種などにより5度くらいまでは固まらないものもあります)
低温で固まっても、温度が上がれば滑らかなオイルに戻りますが、低温→高温を繰り返すとオイルの酸化がすすみます。
夏のオリーブオイルの保管
オリーブオイルは常温保存が基本です。
床下や戸棚などできるだけ温度の高くならない場所に保管しましょう。
夏場など室温が30度を大きく超えるような場合でしばらく使わない場合は、新聞紙にくるむなど温度が下がりすぎないようにし野菜室へ。
高温にさらされ続けるよりはいい状態でオリーブオイルを保管できます。
白濁し固まったオイルを頻繁に出し入れして溶かすのは、高温で保管するよりもオイルが劣化しやすいので注意しましょう。
冬のオリーブオイルの保管
オリーブオイルは室温が10度を下回ると白く白濁し固まります。
品種などにより固まる温度が異なりますが、冬は低温になりすぎないよう注意する必要があります。
固まったオリーブオイルは暖房の入った部屋などでゆっくりと溶ける温度に戻すのがおすすめ。
湯煎などで急激に温度を上げるのは劣化の原因になるので避けましょう。
溶かす→固まる→溶かす、と何度も繰り返すのは酸化を進める原因になります。
固まったオリーブオイルを室温で戻したあとは、再び固まらないよう保温を。
- 新聞紙やプチプチで包む
- 段ボールや発泡スチロールに入れる
- 室温が高めの部屋に移す
などの対策で低温による凝固をある程度防ぐことができます。
奥の手としては、オリーブオイルをタッパーなどの容器にいれ、固まったのをバターのようにすくって使う方法も。
残り少なく使い切れる量のオリーブオイルの場合は、こうして固まったまま使うというのも劣化を防ぐ方法の1つ。
この場合は、そのままかけるのであれば使う分だけぬるま湯で湯煎をしてOKです。