オリーブオイルの成分と健康

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健康のためにスプーン1杯のオリーブオイル。

オリーブオイルはオレイン酸を多く含み、健康のためによい油といわれています。

オリーブオイルにどのような栄養価があり、どのような健康面でのプラスがあるのかをみていきましょう。

オリーブオイルはオレイン酸が主体のオメガ9系オイル

オリーブオイルに含まれる脂肪酸の約70~80%はオレイン酸。
オレイン酸は一価不飽和脂肪酸であり、オリーブオイルは酸化しにくいオメガ9系オイルになります。

オレイン酸とコレステロール

オレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減少させないという働きをもっています。
そのため、コレステロールが原因となる動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つとされています。

アメリカの食品医薬品局(FDA)は、動物性脂肪から摂取してる不飽和脂肪酸のうち大さじ2杯分程度をオリーブオイルに置き換えることで心臓病リスクの改善が期待できると発表しています。

必須脂肪酸も摂取できる

オリーブオイルには、主成分であるオレイン酸以外に、 リノール酸やリノレン酸といった体内では作ることのできない必須脂肪酸も含まれています。

バージンオリーブオイルの脂肪酸組織には規格がある

オリーブの実を絞っただけのバージンオイルの脂肪酸組織はIOC(国際オリーブオイル協会)の規格で定められています。

エクストラバージンオリーブオイルの場合

ミリスチン酸 0.03%以下
パルミチン酸 7.50–20.00%
パルミトレイン酸 0.30–3.50%
ヘプタデカン酸 0.30%以下
ヘプタデセン酸 0.30%以下
ステアリン酸 0.50–5.00%
オレイン酸 55.00–83.00%
リノール酸 3.50–21.00%
リノレン酸 1.00%以下
アラキジン酸 0.60%以下
エイコセン酸 0.40%以下
ベヘン酸(eicosenoic) 0.20%以下
リグノセリン酸 0.20%以下

脂肪酸組織が細部まで定められているため、IOC規格に沿ったオリーブオイルであれば、オイルの栄養価は保証されています。

抗酸化作用のあるポリフェノール

オリーブオイルには約30種といわれる豊富なポリフェノールが含まれています。
その中でも健康面で注目したいポリフェノールは「 オレウロペイン 」、「ヒドロキシチロソール」、「オレオカンタール」。

オレウロペイン :抗酸化力がとても強い
ヒドロキシチロソール : コラーゲンの生成など美容面でも注目の成分
オレオカンタール :抗酸化作用のほか抗炎症効果も持ち合わせる

オリーブオイル独特のピリっとするほろ苦い風味は料理のアクセントになるだけでなく、健康面でもうれしい働きをしてくれて、素晴らしいですね。

オリーブオイルの 摂り すぎには注意しよう

健康にいいオリーブオイルですが、 摂りすぎはいけません。

オメガ9系オイルは太りにくい油ですが、 小さじ1杯(4g)のオリーブオイルで37kcal 。
摂りすぎはカロリーオーバーで肥満にもつながります。

またポリフェノールが豊富なため、多量に摂取すると下痢をすることもあります。

1日大さじ2杯程度を目やすに、毎日の食事に上手に取り入れていきましょう。

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