オリーブオイルは過熱してはいけない、と聞いたことはありませんか。
まことしやかに言われているオリーブオイルに加熱不可は実は正しくありません。
炒め物にも揚げ物にもオリーブオイルは使えるんですよ。
なのになぜ、オリーブオイルを加熱してはいけないという情報があるのかを見ていきましょう。
エクストラバージンは過熱はダメと言われる理由
オリーブオイル、特にエキストラバージンが加熱に不向きとされる大きな理由は2つあります。
1.オリーブオイルの中の栄養成分が加熱により壊れる
2.風味が損なわれる
また、フレッシュでそのまま飲むことができるエキストラバージンを加熱するのはもったいないという風潮もあるようです。
たしかに、オリーブオイルの味や風味を最大限に楽しむには非加熱がおすすめ。
でも、加熱することによってよりおいしくなることもあるんですよ。
オリーブオイルを加熱するメリット
オリーブオイルは過熱すると壊れてしまう栄養成分もありますが、それらは食材から補うことも可能です。
また加熱で失われた風味に代わり、ガーリックやハーブなどの別の風味をプラスすることもできます。
栄養成分も風味も加熱で完全に失われるわけではありません。
炒めたり、揚げたりする食材の栄養成分や風味がプラスされて、味のハーモニーが広がり、よりオリーブオイルのおいしさを感じることもできるのです。
ペペロンチーノなどは過熱することでオリーブオイルのおいしさを引き出している代表例ですね。
オリーブオイルの本場、イタリアでは加熱も含め様々な料理にオリーブオイルを利用しています。
加熱用はピュアオイルがいい?
精製されたオリーブオイルにエキストラバージンを加えたピュアオイルは、価格も安く大量に使う揚げ物などには向いていると思います。
でもパスタやソテーなどにはピュアよりもエキストラバージンがおすすめ。
オリーブオイルのもつハーブのような苦みや風味はソースの代わりにもなります。
しっかりと旨味のあるエキストラバージンを炒め油として使えば、料理の味もグレードアップします。
オリーブオイルは過熱もOK。
いろいろな料理にどんどん活用していきましょう。