日本で販売されているオリーブオイルは、エキストラバージンとピュアの2種類。
同じオリーブオイルですが、エキストラバージンとピュアは異なる製法で作られるオイルなんです。
エキストラバージンとピュアの違いを紹介します。
違いが分かるとオリーブオイルが選びやすくなりますよ。
エキストラバージンとピュアは製法が違う
エキストラバージンオリーブオイル
オリーブの実をしぼっただけのオイルのうち遊離酸度が0.8%以下で、風味に欠点がないもの
ピュアオリーブオイル
エキストラバージンオリーブオイルと認められなかったオイルを精製することにより酸度を下げたり、欠点を取り除いたりしたあとに、バージンオイルをブレンドしたもの
オリーブオイルの国際規格を定める「国際オリーブ協会(IOC)」ではさらに細かくオイルの規格が決まっているのですが、ざっくりと分けると上記のようになります。
ピュアオイルは精製されたオイルとバージンオイルのブレンド比に決まりがないため、サラダオイルのように風味のほとんどないものから、オリーブオイルらしさがあるものまで、様々です。
オイルに含まれる成分の違い
エキストラバージンもピュアもオレイン酸主体のオメガ9系オイルであることは同じです。
ですが、ピュアオイルは精製の段階でオリーブオイルに含まれるポリフェノールやビタミンなどの成分が失われてまいます。
オリーブオイルに含まれるポリフェノールなどの成分は、健康効果でも注目を集めている成分。
健康効果を重視するのであればエキストラバージンを選ぶのがおすすめです。
ですが、ピュアオイルもオレイン酸主体であることは同じ。
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減少させないというオレイン酸の特徴は持っています。
エキストラバージンとピュアの使い分け
エキストラバージンオリーブオイルは厳しい審査に合格したオイル。
オリーブの実を絞っただけで作られるので、オリーブに含まれる天然成分により、豊かな風味と香りが楽しめます。
酸度、味ともに厳格に決められているので、品質がしっかりしています。
加熱せずにそのままかけたり、健康のためにスプーン1枚のオイルを飲んだりするには、高品質のエキストラバージンがベストです。
ピュアオリーブオイルは精製されているため風味が弱く、料理の味の邪魔になりません。
価格的にもリーズナブルなので炒め物や揚げ物など、日常の調理や大量にオイルを使う場合に向いています。
エキストラバージンとピュア。
違いを知って上手に使い分けたいですね。